ピエタリ・インキネン指揮 日本フィルハーモニー交響楽団「第九演奏会宇都宮公演」新たな第九が聞けたコンサート

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思い出のライブとプロフィール

1987年生まれ 栃木県在住 男性 会社員
ピエタリ・インキネン指揮 日本フィルハーモニー交響楽団「第九演奏会宇都宮公演」
2010年12月 栃木県総合文化センター

セットリスト

  1. シベリウス作曲 交響詩「フィンランディア」合唱付き
  2. ベートーヴェン作曲 交響曲第九番「合唱付き」
  3. ほか

ライブにまつわる思い出

私の思い出のライブは、2010年に私の地元である宇都宮で行われた日本フィルハーモニー交響楽団の、第九演奏会宇都宮公演です。

この演奏会は毎年暮れに行われており、合唱を地元の宇都宮市の合唱団が歌うというコンサートです。

この年の指揮者はフィンランド出身のピエタリ・インキネンという若手指揮者で、どんな演奏を聴かせてくれるのか楽しみにしていました。

だいたい第九演奏会の時というのは、メインである第九を演奏する前に、プログラムの最初に数分の小曲をやります。

この公演では、やはり指揮者がフィンランド出身ということで、同郷の作曲家、ジャン・シベリウスの交響詩「フィンランディア」を合唱付きで演奏しました。

この演奏がとても素晴らしく、オケはレベルが高く、宇都宮合唱団も美しい歌を聴かせ、何よりも指揮者の作曲家への想いというものがひしひしと伝わってきます。

クライマックスはオケと合唱団と指揮者が一体となっており、まるでフィンランドの大自然にいるかのような衝撃でした。

数分ですでにクライマックスを迎えたような気分のまま、メインの第九の演奏が始まりました。

第九というのは有名な、歓喜の歌が出てくる四楽章までに50分以上かかり、特に三楽章はその天国的な曲調と長さで、聴きなれている人間でも寝てしまうほどの楽章です。

クラシックに精通している人間にとってこの曲は一楽章がキモと言われていますが、やはり普段クラシックに馴染みのない人間にとっては、最初の三つの楽章は、前座でしかないのかもしれません。

なので、四楽章までの三つの楽章をいかに退屈せずに聴かせるかがポイントで、指揮者の腕の見せ所となります。

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一楽章が始まり、私は驚きました。今まで聴いてきたどの第九とも違う雰囲気を醸し出していたのです。

第九というのはドイツの作曲家ベートーヴェンが作曲した曲であり、大体の演奏は、ドイツ的で重厚な演奏をされる事が多いのですが、フィンランドの指揮者がタクトを振ると、ドイツ的な演奏とは真逆の、爽やかで澄み切った世界が広がりました。

オケもまるで日本のオケとは思えないほど北欧的な木質の柔らかい響きを奏でており、一楽章から三楽章まで、全く退屈せずに楽しむことができたのは初めての体験でした。

そして四楽章はフィランディアの延長線上にあるかのように響き、人類愛をテーマにしているこの楽章が、まるで自然愛をテーマにしているかのように、圧倒的に響きました。

演奏後の歓声やブラボーの声もなかなか止まず、この新鮮な演奏は、多くの観客に受け入れられたのでした。

私に新たな世界を教えてくれたこの演奏会は自分にとって、とても特別な演奏会となっています。