フェアーグラウンド・アトラクション「ハレルヤ」辛い日々を断ち切りたくて涙した一曲

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思い出の1曲とプロフィール

1965年生まれ 東京都在住 男性 プログラマー
フェアーグラウンド・アトラクション「ハレルヤ」

曲にまつわる思い出

IT業界で長年仕事をしてきて、つらい仕事は数え切れないほどありました。その中で、もっとも辛かった仕事が、神奈川の某メーカーでの仕事でした。

自分達は派遣労働者として勤務していたのですが、次々と出社拒否者が出るような職場だったんです。

まともに家にも帰らせてもらえません。駅へ向かう最終のバスが22時で終わりなのに、23時からミーティングを行うワケです。これでは「帰るな」と言っているのと同じです。

しかも、作っている物が特殊すぎて、自分達では事実上、何も作れません。そんな事は、請け負っている会社が一番よく分かっているはずなのですが・・・。

つまりは、請負元に対する「言い訳」として、「毎晩、徹夜で作業している人間」が欲しかっただけなのでしょう。

こんなにも過酷な日々を送っていては、体がもつはずがありません。自分よりもずっと若い20代の人でさえ、着替えを取りに帰ったまま戻ってきませんでした。(内蔵が急性の炎症を起こしたそうです。)

また、ほかの社員で、出社拒否になった人も居ます。

駅から会社へ向かうバスと、会社から駅へ向かうバス。それぞれ通りの反対側に止まります。朝、バスで会社へ来ても、その人はどうしても門を入る事ができず、結局は通りの反対側へ来るバスに乗って、また家へ帰ってしまうのだそうです。

その気持ち、痛いほどよくわかりました。自分も、たまに自宅に戻ると、またあの環境へ出社するのがイヤでイヤで・・・。

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その時、ヘッドフォンステレオで繰り返し聞いていたのが、フェアグラウンド・アトラクションの「ハレルヤ」でした。

この曲は、一組のカップルが長い時間を経た後に、二人でどこかへと旅立つという曲です。歌詞では、凧が糸を切って、どこかへと飛んで行くようにたとえています。まさに日常という糸を断ち切って、二人が幸せに暮らせる世界へ飛んでいこうとするように。

そんな日が、自分にも来るんだろうか?

つい、そんな事を考えてしまい、ゆるやかで控えめなメロディーに涙が出そうになってしまう、そんな思い出がある曲です。

その後、3ヶ月目に限界に来てしまった私は、「とにかく今日で辞める!」と会社に宣言して、強引に現場から去りました。ちなみに、この職場を紹介した人材派遣会社は今、六本木ヒルズに本社があります。

六本木ヒルズを見上げながら、このゆるやかでリリカルなメロディーを聞く度に、今でも複雑な気分になります。

 

The First of a Million Kisses

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