平沢進「AURORA」怪しい不思議さにどんどん引き込まれていったアルバム

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思い出のアルバムとプロフィール

1976年生まれ 栃木県在住 男性 会社員
平沢進「AURORA」

アルバムにまつわる思い出

私は栃木県の宇都宮市に住んでいるのですが、前に住んでいた実家ではFMの「J-WAVE」が受信できました。

90年代にその深夜放送を聞いていたとき、いつもの深夜ならではの凝った選曲の中に「平沢進」の曲がありました。

初めて聞いたときは「うわ、なんか演歌歌手みたいな歌い方でテクノポップやってる」という感じで、その不思議さに惹かれて何度も録音したテープを聞き直していました

そしてお正月に、お年玉ももらったので、街中のCDショップまでアルバム「AURORA」を買いに行きました。

喜び勇んでケースを開き、中のライナーを取り出すと、青とオレンジを基調にした神秘的なデザインで、平沢進さんがチベットのマンダラとともに、ポーズをとっておられます。

コレを見た第一印象は……怪しい。

その後、地方大学に進学してからは仕送りを平沢さんの作品集につぎ込み、更なる深みにハマリこんでいきました。でもその度に、「なんて怪しいものを買ってしまったんだろう」という思いにもなりました。

CDをプレイヤーにセットしてPLAYボタンを押すと、「ブーゥーワーンン」と、地の底から呼びかけるようなサウンドが、本当に怪しい世界へ私を誘いました。

思い出している 鳥に生まれて 思い出している 無敵の羽根を

と、クッキリした学童歌謡のような歌唱法で、どう聞いても30代のおじさんの声が歌っている。ですが、ライナーのデザイン通り、聞き入るたびにチベット高原とかヒマラヤ山脈などを連想させます。

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そして日暮れには、CDタイトルの「オーロラ」が似合います。

海峡の夜のように 古い風は吹いて 眠りへと船出する キミのドアを叩く

ラジオで聞いたそのままに、冬の夜を彩るカラフルで切ない旋律。

そして圧巻は「トビラ島」で、なぜ10分以上もの長さなのかと思っていましたが、平沢さんはプログレ出身だとかで、その勢いで作られたものなんだとか。

どこか物悲しい旋律に乗せて「パラネシアンサークルサークル」と、高音で繰り返す中にエクスタシーを感じた多感な頃を、私は今でも忘れません。

 

AURORA

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