Coldplay「Viva La Vida」異国の仲間との別れを惜しんだ一曲

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思い出の1曲とプロフィール

1978年生まれ 東京都在住 女性 フリーター
Coldplay「Viva La Vida」

曲にまつわる思い出

語学留学とワーキングホリデーで、アイルランドに滞在していたことがあります。アイルランドは天気こそ悪いけれど、治安もよく、親切な人が多くてとても過ごしやすい環境でした。

日本人が少ないため英語の勉強にはなるものの、日本人がどういう人種かという認識が低いために、仕事探しはとても苦労しました。ですが幸い仕事も見つかり、明るく楽しい仕事仲間に恵まれて、毎日楽しく過ごす日々でした。

そして過ごしやすいという理由で滞在の延長を繰り返し、気がづけば2年近くもアイルランドに滞在していました。

不満は何もなかったのですが、皿洗い兼ウェイトレスという自分の仕事を考えたとき、これでは何もキャリアにならないという想いが芽生え始めました。

加えて、他の仕事仲間もヨーロッパ各国の移住者が多く、ちょうど仕事を離れて新天地へ移動するという申し出が増えていました。そんな彼らを見ているうちに、自分は今後どうしたいのかを改めて考えるようになりました。

そうしてたどり着いた結論は、「英語は十分話せるようになったし、友達もたくさんできて海外生活も楽しんだ。自分の目的は果たしたから、今度は日本で次なる目標を見つけてがんばろう」と、ようやく日本に帰ることを決めました。

そんな中、大好きなColdplayのライヴがあるとの情報を入手しました。チケットは購入していなかったけれど、たまたま友人の一人が都合が悪くなって行けなくなったと言われ、チケットを譲ってもらい、先にチケットを入手していた仕事仲間と一緒に見に行くことになりました。

ライヴ当日は仕事を早々に切り上げると、会場の近くに住んでいる仕事仲間の家に集合。家でもCDをかけながら食事とお酒を楽しみ、準備万端で会場に向かいました。

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credit: faraz_memon via FindCC

開演時間には間に合うだろうと思っていましたが、会場はヨーロッパで一番広いと言われるフェニックスパーク。公園の入り口まではすぐ到着できたものの、コンサートが行われている場所にたどり着くまでには、歩いて1時間もかかりました。

仲間と「まだ?まだなの?」と言い合いながら歩いたことを、今でも覚えています。そしてなんとか無事に開演に間に合う時間に辿り着き、始まったライヴをみんなで思い切り楽しみました。

そしてわたしが一番大好きだった曲「Viva La Vida」も歌われ、サビの部分は会場で観客も巻き込んで大合唱。私たちも仲間内で男女問わず、みんなで手をつないで歌いました。

そうして熱狂のまま、公演は終了しました。みんなで「よかったね!」と言い合っていたところ、仲間の一人がぽつりと「お別れ前のいい思い出だね。」と言いました。

このライヴに参加した仲間は今後、それぞれの道を行くんだなぁと思うと、途方もなく切なくなり、帰り道はまたみんなで手をつないで、1時間歩いて会場をあとにしました。

今でもこの曲を聴くと、当時の仲間やあの日見たライヴを思い出します。私にとっては忘れられない1曲です。