Mr.children「名もなき詩」妹のような存在から抜け出せなかった一曲

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思い出の1曲とプロフィール

1980年生まれ 東京都在住 女性 主婦
Mr.children「名もなき詩」

曲にまつわる思い出

まだ私が学生だった当時、とても好きな人がいました。その人は2歳年上の社会人で、学生だった私からすると、とても大人に見えました。

その人は自分の夢に向かって頑張って努力しており、夢らしい夢を持っていなかった私は、そういう一面にも惹かれていました。

しかし彼は、私のことは恋愛対象には見えないらしく、頻繁に会っていたにも関わらず、「良い妹」ポジションから抜け出すことはありませんでした。

そしてある日、その彼が言いました。

「ミスチルの名もなき詩って知ってる?出だしが【ちょっとくらいの汚れ物ならば 残さずに全部食べてやる】って言うんだ。俺はその通りだと思う。」

その時の彼の様子は鬼気迫るものがあり、のほほんと生活している私にとって、とても印象深かったことを今でも鮮明に思い出すことができます。

夢のためとはいえ、その歌詞通りの汚れた仕事を彼がしたかは分かりません。でも、それくらいの覚悟を持って仕事をしている彼を、私は応援することしかできませんでした。

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credit: 小牧 凪 via FindCC

でも、彼に会えないと寂しさは募り、メールをしようか我慢しようかと葛藤します。

交友関係の広い彼なので、誰かと会ってるかもしれない。仕事中かもしれない。女性といるかもしれない。そうやって携帯を握りしめて寝ることが、私の日課になっていました。

けれど、どうしても想いが溢れてしまう日は、メールしてしまう時もありました。

彼はできる範囲で返信をしてくれました。彼は、私の気持ちに気付いていたのだと思います。

それでも変わらずに友達付き合いを続けてくれ、時には一緒に眠り、友達からは「それって都合のいい女なんじゃないの?」と言われながらも、私はそれだけで幸せでした。

しかしそんな日々も半年くらい続けば、更なる欲求が出てきてしまいます。

もっと一緒にいたい。もっと話したい。

そんな想いを持ち続けてるうちに、彼とご飯を食べに行った帰りに「好き」という言葉が、自然に出てきてしまいました。

想いを受け入れて欲しいという気持ちはもちろんありましたが、彼に夢という目標がある限り、私が私である限り、奇跡でも起きなければ受け入れられないということも分かっていました。

けれども私は、どうしても自分の気持ちを彼に伝えたかったのです。

そして…。

奇跡は起こりませんでした。

その後も変わらず私に接してくれていた彼ですが、会う頻度は少なくなり、やがて会うことはなくなってしまいました。

けれど彼のテーマソングとも言える「名もなき詩」は、今でも大好きな曲です。今でも彼は特別な存在として記憶に残っています。

そして彼を思い出す時は、「名もなき詩」のこのフレーズが頭に浮かんできます。

【愛はきっと奪うでも与えるでもなくて 気が付けばそこにあるもの】