JITTERIN’JINN「バイ バイ ハニー」早すぎる姉との別れに涙が止まらなかった一曲

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思い出の1曲とプロフィール

1972年生まれ 山形県在住 男性 運送業
JITTERIN’JINN「バイ バイ ハニー」

曲にまつわる思い出

この曲を聞いていたのは、私が高校を卒業して地元の企業に就職したばかりの頃だったと思います。

当時はまだバブルがはじける前(おそらく直前)で、良くも悪くも過剰な消費と過剰な収入のせめぎあいで、こと経済面に関しては、先行きに何の不安もありませんでした。

当時私がこの曲を聞いたのは、まさにそんな「またごきげんだった頃」のことです。私は姉と二人姉弟で、その姉から音楽の影響をかなり受けています。

JITTERIN’JINNも、姉から貸してもらったカセットテープで聞いたのが初めてだったように覚えています。

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credit: MIKI Yoshihito (´・ω・) via FindCC

姉がある日、体調不良で入院しました。最初はただの腹痛だと思っていましたが、しばらくしてそれが癌であると発覚し、しかも既に手遅れであることが分かりました。

姉はまだ二十代の前半。私には、まだ若い姉が近い将来に死んでいく事など、とても信じられませんでした。病気の事は姉には絶対に秘密でしたが、それだけに私には、どう姉と接していいのか分かりませんでした。

病室の姉に、好きな曲の入ったカセットテープを持って行きました。その中にJITTERIN’JINNもありました。一緒に聞いていたカセットです。姉はただ喜んで聴いていましたが、私はとても複雑な気持ちでした。

病気が発覚してから丁度半年が経ったあと、姉は他界しました。癌でやせ細ってしまった姉の亡骸を、残された私たち家族は、ただ呆然と見つめていました。

それから三ヶ月くらいして、姉に持っていったJITTERIN’JINNのカセットを車の中で聴きました。明るい曲が続く中、後半の方で「バイ バイ ハニー」が流れました。

私も姉も、何も考えずにゴキゲンでいられた頃。当時はそんな毎日が当たり前のようにずっと続くとばかり思っていました。

私は姉の死後、一度も泣いていませんでした。きっと姉が死んだという事が理解できていなかったのだと思います。そんな私がこの時に初めて、「姉がもう二度と戻ってこないんだ」という事を、実感として強く感じました。

車の中で流した涙を、私は止めることができませんでした。