厳しい酪農生活と人間関係での悲しみや孤独や不安を癒してくれた歌 松山千春「大空と大地のあいだで」

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思い出の1曲とプロフィール

1973年生まれ 北海道在住 女性 酪農
松山千春「大空と大地のあいだで」

曲にまつわる思い出

あれは独身時代、厳しい酪農生活と人間関係でボロボロになっていた時のことです。当時20代半ばで、独身女性の私。酪農の重労働は朝5時から夜9時までなんてことはザラで、しかも休みは月に2回あるか無いか。

牛の糞尿や埃にまみれながら汗だくで働いてました。80頭の牛を一人で搾乳することもしばしばでした。彼氏もおらず作る時間も無いし、ただただ一日中牛相手に働いていてよいのかとても不安でした。

その上同居の弟嫁ととことん性格が会わずギスギスした毎日。弟嫁はプー太郎を決め込んで私の悪口ばかり。こちらは遊びに出かける余裕も無くてストレス発散もできず、体調を崩して病院通いしてました。医者からも「疲れすぎ」と注意を受け、自分自身ももう限界を越えてると思いました。

ですが、酪農経営を考えると私が抜けたら実家が潰れてしまいます。もうどうにも逃げ場の無い状態で、気が付くと「死んで楽になりたい」とそればかり考えていました。

そんなある日、ダンプ作業中にラジオで松山千春の番組を聞いたのです。人生相談のコーナーでした。相談者は偶然にも私と同じ、実家の酪農を継いだ若い女性でした。思わず私は聞き入ってしまいました。その女性も仕事や孤独で悩んでいました。

厳寒での搾乳の辛さ、日々の牛の世話の大変さ、そしてあまりの忙しさのため、彼氏を作るきっかけも無い!まるで私と同じです。酪農の跡取り娘には特に結婚はハードルが高いのです。結局将来結婚まで考えれば、婿に入って酪農を一緒にやってくれる人でなくてはいけませんから。

そんな彼女が、心が折れそうになった時、救ってくれたのが松山千春の歌だったというのです。その後実際に曲が流れました。その歌詞を、優しいメロディを聞いて私は号泣しました。

まるで、私の悲しみや孤独や不安を癒してくれる歌だったのです。本当に驚きました。誰も知らない筈の私の苦労をこの歌は知っていて、死にたくなっちゃった私の気持ちを止めてくれて、自分の幸せは自分の手でしかつかめないんだと、諭して慰めてくれました。

歌がこんなに自分と重なったことは無く、また救ってもらえたのも初めてでした。以来、この歌は私の人生のテーマ曲になっています。