椎名林檎「罪と罰」カッコ悪い恋を思い出す一曲

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思い出の1曲とプロフィール

1993年生まれ 千葉県在住 女性 フリーター
椎名林檎「罪と罰」

曲にまつわる思い出

椎名林檎の「罪と罰」。高校2年生の頃に、好きな人を思いながらよく聞いていた曲。

恋というものをそれまでまったくしたことがなかった私は、その人が好きなのは勿論、自分の中に生まれた新しい感情という部分に純粋に感動も覚えていた。

この不安、焦り、悲しさ、苦しさ、愛しさ。これらをどうにかして言い表したかったし、こんな気持ちを歌ったり書いている人が誰かいないものかと、日々探し求めていた。

そんなときに誰かに、良いよと勧めて貰った椎名林檎のアルバムの中にこの曲が入っていて、陰鬱な曲調にすぐに惹かれた。そして通学時も、その好きな人に会いに行くときも、よく聞いていた。

その恋は楽しい部分がとても少なくて、思い返すと苦しい気持ちのときのほうがとても多い。それだけ自分の気持ちが空回りしていたのだと思う。

それまで携帯を触ることなんてあまりなかったのに、メールを待つために常に持ち歩くようになったし、出来るだけ会話が続くようにわざと間を空けて返信をしてみたり、絵文字をつけてみたり。

それに、かわいいワンピースを買ってみたりして、自分の服の趣味まで変えようとしていた。

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credit: Kumiko Awa via FindCC

でもふと、そのどれもが相手に気に入られようという卑しい態度だと思い、全部見透かされているような気がして勝手に辛くなったりもした。

自分自身のしょうもない見栄や思い込みに振り回されていて、すごく子供だったと思うが、一貫していたのはこの人の悲しさや辛いことを全部ぬぐってやりたい、という事だけだった。

後ろばかり見ているその人は弱さを隠そうともせず、明るい世界で明るい人たちと楽しく楽しくとだけ過ごしてきた私にはとても魅力的に映った。

どうにかしてそこから連れ出してあげたい、そしてそこから連れ出すのが私でありたいと、そんな風に思っていた。

それだから、

不穏な悲鳴を愛さないで

この歌詞は当時の私にグッと響いた。たよりなくて泣きそうなメロディーラインも相まって、この曲を繰り返し聞かずにはいられなかった。

今でも時々この曲を聞くが、その時の自分の青さと、これ以上無様に誰かを好きになるということはもう出来ないんだろうという思いが私をより一層、感傷的にさせる。

 

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