椎名林檎「正しい街」憧れと同時に苦しさを覚えた一曲

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思い出の1曲とプロフィール

1981年生まれ 福岡県在住 女性 主婦
椎名林檎「正しい街」

曲にまつわる思い出

私が初めて椎名林檎の歌を聞いたのは16歳の頃。

椎名林檎のはデビューして間もないころで、ファーストアルバム「無罪モラトリアム」を母が購入して初めて聞いた。そのアルバムの一曲目が「正しい街」。初めて聞いたとき、衝撃を受けた。

私は熊本県の中でも田舎の方に住んでおり、その町にはコンビニもカラオケボックスも数えるほどしかないところ。そして私は、そんな田舎の冴えない高校生。その町の中で唯一、大学進学ができる進学校に通っていた。

同じ中学だった友人のほとんどが違う高校に進学したため、高校生活はなかなかなじめなかった。もともとそんなに頭がいい方ではないし、成績も学年の下の下。それでも勉強を強いられる、つまらない灰色の高校生活。

そこから逃れたくて仕方なかった。

そんな私の中で、椎名林檎の「正しい街」はとてもドラマチックな内容だった。

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credit: osamukaneko via FindCC

かつて淡い恋をしてした田舎の街を飛び出し、都会に生きている自分。かつての恋人は未だに自分のことを引きずっているらしい。そして自分も引きずりながらも、今更後戻りできない。

というような内容。歌の中の、

都会では冬の匂いも正しくない

百道浜も君も室見川もない

という歌詞が、とても印象的。

百道浜や室見川は福岡県早良区にある、そこは椎名林檎の生まれ故郷らしい。

福岡県の進学校に通っていた彼女。しかし音楽への志が強く高校中退。それから音楽の道に突き進むことになる。

福岡の彼との思い出と、音楽の世界で生きていく覚悟を歌った歌。当時雑誌で、彼女のことを調べるたびに、私も彼女のように強く生きれたらいいのに。自分も充実した日々を送りたい。と強く思った。

当時はこの「正しい街」を聞くたびに、くすぶってる自分と輝いてる彼女を比較して、憧れと同時に苦しくなっていた。

思春期真っ最中の当時の自分にとって、とても魅力的で心に突き刺さる曲だった。

そして30代になった今、改めて聞いてみても、やっぱりとてもいい曲。あの時のような切羽詰まった感情は湧いてこないけど。

自分も大人になって、感受性が鈍くなったのかな。それがちょっぴり切ない。

 

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