STING「At the Movies」最高の癒しになるアルバム

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レビューアルバムとプロフィール

1964年生まれ 愛知県在住 女性 主婦
STING「At the Movies」

アルバムレビュー

このアルバムの曲を初めて聴いたのは、95年の映画「白い嵐」のラストで使われた「ヴァルパライソ」でした。

この映画は、バミューダからガラパゴス島へと向かっていた教育実習船が、嵐にあって沈没した実話を元にして作られた映画です。

そのアンニュイな声と音の質感が、映画のラストシーンにぴったりと合っていて、感動したのを記憶しています。

その後も様々な映画やDVDを見ると、その中にスティングの音楽が登場していることに気づきました。

衝撃的なインパクトを受けたのは、ジャン・レノとナタリー・ポートマンが主演した映画「レオン」のエンディングです。

これは「シェープ・オブ・マイ・ハート」という曲で、全体的に哀しい映画のクライマックスのまさに、とどめの一撃を与えるような一曲。

映画を見終わった後にも、エンディングロールを眺めながら暫く座っていたいよう余韻を残す、非常に見事な曲になっていました。

そして、「フラジャイル」という曲。この曲は、95年のドキュメンタリー映画の中に登場しているようですが、その曲自体が非常にヒットしており、一度は聞かれた方も多いかと思われます。

スティング自身はこの曲について、「今の時代や風潮の中で『自由を求めて民主的に闘う人たち』とドラッグ売買に手を染める政治には無関心のゴロツキどもとの見分け、そして平和部隊のボランティアとマルクス主義者の革命家たちとの見分けは、ますますつきにくくなってきている。」と説明しています。

スティングの曲には、はっきりと言葉で表したものではないけれども、常に何かしらのメッセージが隠されている、そんな気がします。

そんなスティングの映画音楽ばかりを17曲を集めて作られたのが、この「At the Movie」というアルバムです。

次々と流れるスティングの世界。その中には、ポリス時代の曲なども含まれていますが、俳優としてしばしば映画にも出演するスティング本人もきっと映画好きなのではと思わせる内容で、映画とスティングとの強い結びつきを感じることができます。

このアルバムを雨の日に、ひとり静かに聴くことが最高の癒しになっています。