米津玄師「YANKEE」磨り減った心が救われたアルバム

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レビューアルバムとプロフィール

1987年生まれ 東京都在住 女性 会社員
米津玄師「YANKEE」

アルバムレビュー

思い出の強い、大好きなアルバムの中のひとつです。

米津さんが米津さんとして活動する前、「ハチ」さんとして、ボーカロイドを使って楽曲をインターネットに投稿していた頃から知っていた、大好きなアーティストさんの一人です。

このアルバムが発売されるより少し前、私生活で様々な問題を抱えていた私は、心身ともに疲弊していました。

社会の荒波に揉まれ、挫折と絶望と、色んなものを味わって磨り減った状態だった自分は、このアルバムに収録されている楽曲を聞いた時、どこか救われたような心持ちになった事を、よく覚えています。

今でも、何かあって心が挫けそうになった時には、このアルバムを聞きます。

このアルバムの曲を聞いていると、「人生は険しい道のりが続いているけれど、それでも捨てたものでもないんじゃないか?」と思わせてくれるような、米津さんからのメッセージが込められているのではないかと感じました。

特に、「リビングデッド・ユース」の歌詞の中の、

エスオーエスの向こうに 救命はないのを知っていたって精々生きていこうとしたいんだ

と言う歌詞や、「メランコリーキッチン」の

作り上げた食事のその一口目を掬って 嬉しそうに息を吹いて僕に差し出したんだ

と言う歌詞など、どこか米津さんの「生きると言うこと」に対する価値観や考え方のようなものが滲み出ている気がするのですが、それが自分には実に心地良いものに感じられました。

収録楽曲のバラエティー的にも、「花に嵐」のような爽やかなバンドロックや「眼福」のようなかなり落ち着いた、しんみり聞かせるバラードまで、幅広く取り揃えています。

そのどれもに、昔からの米津さんならではの独特なリズムや表現方法をしっかりと残しているなと感じました。

全体的にどの曲にも少し哀愁のようなものや、人間独特のほの暗さのようなものを感じるのですが、そこがまた人間臭くてたまらないなと思うポイントです。

こうして文字にしたためている間に、また聞きたくなってきてしまいました。それくらい自分にとっては大好きで、大切なアルバムの1枚です。

 

YANKEE

2,500円
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