Herbert von Karajan「アダージョ・カラヤン」指揮の緻密さに感動したアルバム

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レビューアルバムとプロフィール

1977年生まれ 埼玉県 男性 会社員
Herbert von Karajan「アダージョ・カラヤン」

アルバムレビュー

中学一年生の時に初めて自分専用のCDラジカセを買ってもらい、同時に父が一枚のクラシックのCDを買ってくれました。

収録曲はロッシーニなどのオペラ序曲集で、その曲々の良さもさることながら、指揮者の演奏の細部に至るまでの緻密さに感動し、指揮者「ヘルベルト・フォン・カラヤン」(Herbert von Karajan)のファンになりました。

とはいうものの、次から次へとCDを買えるようなわけはなく、FMラジオのクラシック番組に聞き入るようになります。

そして聞けない時はカセットテープに録音して後で聴いたり、さらにはカラヤン指揮の演奏となれば保存版テープを作成すべく、ラジカセの前に居座るという感じでした。

また、カラヤンの偉大さを知りファンになったときには、彼はすでにこの世を去っていました。生で彼の演奏を聴くことができていたなら、どんなに素晴らしかっただろうか……と、悔やんだことを思い出します。

中学の時のクラスの中には、クラシック音楽を趣味とする同級生はいなかったため、自分の感動や意見を共有する機会がなくなんとも残念でしたが、転機が訪れたのは1995年に「アダージョ・カラヤン」が発売されたときのことです。

当時はオリコンチャートがかなり流行っており、ある週のアルバムチャートの10位に、「アダージョ・カラヤン」がランクインしたのです。

たしかあの頃は「スキャットマンジョン」や「スピッツ」などの全盛期であり、J-POPの他の有名曲でさえランクインするのは難しいと思われていた中でのランクインだったので、私も学校で友達にそのことを興奮気味に話しました。

それがキッカケで二人の友達がクラシック音楽に関心を持つようになり、一緒にCDを聴いたり、自分の知っていることを伝えたりできるようになりました。

私自身、この「アダージョ・カラヤン」の、オムニバスでありながら全体を通して伝わってくるカラヤンの指揮生涯の全貌のようなもの、いわば「カラヤン組曲」のような壮大さに、中学生ながら感動したことを覚えています。

このアルバムの収録曲、とくにパッヘルベルの「カノン」や、ベートーベンの「交響曲第7番第二楽章」を聴くたびに、あの頃の若く純情な青春時代を懐かしく思い出しています。