スピッツ「CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection」

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レビューアルバムとプロフィール

1988年生まれ 埼玉県在住 女性 主婦
スピッツ「CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection」

アルバムのレビュー

数年前、まだ私が社会人になって間もないころ、慣れない新生活や会社になじめず、うつむいた日々が続いていました。音楽も学生の頃ほど聞かなくなっており、それまで好きだった音楽とも疎遠になってしまいした。

そんなある日、ふと頭の中に聞き覚えのあるワンフレーズ「ル〜ララ〜宇宙の〜風に乗る〜♪」が思い浮かび、それがなんの歌だったのかが気になって、軽い気持ちで調べてみることにしました。

今は曖昧なワンフレーズでも、あっという間に検索できます。それが「スピッツ」の「ロビンソン」という、かなり有名な歌であることがわかり、この曲が収録されているアルバムを探し出しました。

それで見つけたのがこのアルバム、「CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection」です。歌や歌詞の全体像を知ると、その耳に残る優しげなメロディーにみるみる引き込まれていきました。

このアルバムは、「ロビンソン」を含め、それ以上に好きになった「ひなたの窓に憧れて」や「魔女旅に出る」などが収録されています。

本当にこの曲に出会えて良かった、出会わなかったらきっとまだつまらない毎日を送っていたのだろうな、としみじみと思います。

それ以来、出勤時にはこのアルバムを必ず聞いています。飽きることなくリピートして、日常のわずかな自分一人だけの時間を、自分の大好きな歌で満たしてくて聞くようになりました。

もともと芸能関係やアーティスト、音楽関係にかなりうとい私です。友人にも驚かれるくらいに流行の曲なども知らず、CDもあまり持っておらず、友人から勧められた歌のみを聞いてきました。

なので、スピッツの存在は知っていても、このバンドがどんな歌い、どう評価されてきたのかすら、まったくもって知りませんでした。

しかし、無知だったところからいきなりこのような日本を代表するような高いレベルのバンドと出会ったことで、その衝撃や感動、感情のかき回され方がものすごくて、そこからどんどんスピッツの歌にはまっていきました。

スピッツを昔から慕うファンには「今更」と笑われてしまうかもしれませんが、このバンドはほかのどのバンドが持ちえない、越えられない、真似することすらできない、非常に優れた歌詞とヴォーカルの個性があります。

これはスピッツのどの曲でもそうですが、一貫して聞きやすいゆるいメロディーであるのに、歌詞をよく聞くとちょっと怖いことを言っていたり、トゲがあったり、生きる痛みを訴えたりしています。

そして、聞く人それぞれの人生観や価値観に合わせるだけのゆとりをもっており、想像を膨らませたり、ただ流して聞くだけではいられない言葉の力を、存分に感じさせます。

このアルバムに収録されているのはずいぶん前の曲ですが、時代を感じさせるどころか新しさや「今」の自分に寄り添うような親近感を与えてくれる作品ばかりが詰まっています。

私のように「どこかで聞いたことがある」程度の認知度の人でも、一度きちんと聞いたら離れられないほど価値のあるバンドですし、さらにその中でも宝が詰まったようなアルバムです。

本当に偶然だとしても、このアルバムに出会えて良かったと思います