Paul Simon「Hearts and Bones」売れなかったけど大好きなアルバム

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思い出のアルバムとプロフィール

1968年生まれ 千葉県在住 女性 自由業
Paul Simon「Hearts and Bones」

アルバムにまつわる思い出

私が中学生の頃、まだCDは普及しておらず、レンタルレコード店が全盛でした。

再結成したサイモン&ガーファンクルの、伝説のセントラルパークコンサートの2枚組アルバムを親が買ってくれたことで、2人のハーモニーの美しさ・ポールの詞の繊細さに目覚め、これでもかというほど聞き込みました。

そんな折りに、ポール・サイモンが最新アルバムを制作・発売したとの情報を目にしました。

なんでも、途中までガーファンクルも制作に参加していたのに、途中で参加をとり止めたとかなんとか。レンタルレコード店で借りるか、自分で買ってしまうか、随分迷ったのを記憶しています。

迷ったけれど、大好きなポール・サイモンのアルバムだからきっと良い感じに違いない!と、思い切って自分で購入しました。

買ってから気付いたのですが、思ったより地味だしハーモニーは当然ながら入っていないことが判明。

しかし、地味ながらもテーマにいたく共感するところが多く、また初めて自分で選んで買ったレコードということで愛着も強かったので、繰り返し繰り返し聴きました。

後で聞くに、このアルバムはポール・サイモンの歴代アルバム売り上げでも最下位になるとかならないとか。ヒットを飛ばしてきた彼にしては、最も売れなかったアルバムらしいです。

このアルバムの次に、世界的にヒットし南アフリカのアパルトヘイト政策にも影響を与える「グレイスランド」を制作します。

「ハーツ・アンド・ボーンズ」は正直、その陰にかすんでしまった感もあります。テーマが私小説っぽいというか……。

「考えすぎかな」とか「詩を書く人は月を見よう」とか「自分の出自や離婚について」とか、精神分析を受けたときの話のような歌詞もあります。

ジョン・レノンの暗殺からそう年月が経っていなかったこともあり、彼を悼む歌詞も出てきます。主観的・私的な思いをつぶやいたようなテーマです。だから売れなかったのかも?

しかしながら、曲は美しいです。タイトル曲「ハーツ・アンド・ボーンズ」の、控えめながらサビで激しくカッティングされるギターもカッコイイ。

そして「遥かなる汽笛に」の、いかにも列車に揺られたようなリズムと、日本人には決して歌えない英語詞の連なりが、ポールの並みならぬ音楽性を感じさせます。

派手さはないし、「カーズ・アー・カーズ」みたいな、ちょっとやっつけっぽい曲もありますが、アルバム全体で当時のポール・サイモンという人そのものの状況を表現している、全体を楽しむアルバムだと思います。

 

Hearts and Bones (Remastered)

1,600円
(2016.04.15時点)
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