THE BEATLES「The Long and Winding Road」従弟との最期の別れに流れていた一曲

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思い出の1曲とプロフィール

1953年生まれ 神奈川県在住 女性 主婦
THE BEATLES「The Long and Winding Road」

曲にまつわる思い出

私はビートルズの曲が大好きです。その中でも忘れられない1曲、それは「The Long and Winding Road」です。

「長くて曲がりくねった道」と訳せるこの曲は、恋人を想う苦しさ・切なさを歌った曲ですが、私には別の意味があります。

それはいつもと変わらない朝の通勤時間でした。突然携帯に電話が入り、従弟の緊急入院を知らされました。

「肝臓の末期がん」なんと恐ろしい言葉でしょう。頭は真っ白になり、いつもの電車をホームで見送ってしまいました。

従弟は私より6年下で、子供の頃は本当の姉弟のように仲良くしていました。趣味が合って一緒に昆虫捕りなど、暗くなるまでやっていました。

大人になってからはお互いに忙しくなり、会う機会も少なくなり、お正月に顔を合わせるくらいになっていました。

従弟はプロのカメラマン。忙しく仕事をしていて、体調が悪いのに無理をしていたようで、父親に連れて行かれた病院で緊急入院になってしまったのです。

私はすぐに駆けつけたかったのですが、なかなか行けないまま従弟は1週間後に息を引き取りました。何をおいてもすぐに行けば良かった。喪服に手を通しながら、後悔ばかりしていました。

葬儀の日。ホールに入って、思わず足が止まりました。静かに流れるBGMはピアノの生演奏、ビートルズの曲です。

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驚いた顔をしているのに従弟の妹が気がついて「お兄ちゃんは、お姉ちゃん(私)の影響でビートルズが大好きだったの。だからBGMにビートルズの曲を頼んだんだよ。」

そう言って目を潤ませていました。「In My Life」「Across the Universe」ピアノを弾く女性は静かなビートルズの曲を選んでくれていました。

そして出棺の時間になり、参列者は従弟の棺に花や好きだった本、手紙などを入れてお別れしました。その時流れてきたのが「The Long and Winding Road」です。

私の花を持つ手は止まってしまいました。長くて曲がりくねった道、それは従弟の人生、そのもののよう。まだ活躍できたのに、悔いもあっただろうに…。そう思うと我慢していた涙が溢れてきました。

「The Long and Winding Road」は以後、強烈に私の心に焼き付いているのです。この曲はビートルズ最後のアルバム「LET IT BE」に入っている曲。

最後という意味でも従弟との別れと重なり、特別の曲です。

 

Let It Be

2,000円
(2016.04.01時点)
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